BARBER-BAR NAKANO オーナー

関川 義徳Yoshinori Sekikawa

1989年、理容師としてレオン新宿店に就職。1994年、店長に就任し2000年に独立。東京都中野区で『Hairsalon JEDI( ジェダイ)』のオーナーとしてサロンを立ち上げ。2011年、SPCメディア会員を経て正会員に加入。2019年4月、SPCの新PBブランド『BARBER-BAR』の第一号店としてリニューアルオープン。これを機に、都内サロンでASとして働いていた息子が戻り、現在3名のスタッフと共に店舗を運営している。

40代最後に新業態サロンへ挑戦
未知への1歩を踏み出す“マインドチェンジ”のきっかけとは

経営戦略がないまま
手探りで走り続けた開業当初

大手美容グループでの勤務経験を経て、夫婦で理容店『JEDI(ジェダイ)』を開業。しかし技術者から経営者へと視点を転換させることが何より難しく、安定しない売上に家計が左右される日々…。順調に見えた開業時から顧客は次第に減少し、いかにして店を維持するかの経営問題にぶつかった。
「同業者はライバルなので誰にも相談はできませんでした。そのため、他店との比較もできず今後どのように売上を確保していくかの見通しを立てることができない状態のままただ走り続けていました」

孤独経営からの脱却
現状を変えるために、まず他店を知った

開業当初、1人で100万円の売上を立てていた現状に甘んじ、集客努力を怠ったことで経営状況は悪化。悩んでいる折に、大手美容グループ勤務時代の同僚に誘われ『SPC主催サロン見学ツアー』に夫婦で参加した。自店の何倍も活気のある繁盛店を目の当たりにしたときの説得力は団体に抱いていた抵抗感を払拭するには充分だった。
「団体理念に共感というより、少しでも情報がほしい一心からその場で入会を決めました。その後の懇親会でも全国の経営者と交流を持つことができ、親身になってアドバイスをいただいたことで一気に視野が広がって、もっと有益な情報を共有したいという意欲が湧きました」

入会してからは、準会員が集まる『メディアモーダー会議』で経営の基礎(企業理念・ヴィジョン)や営業のノウハウ(新規集客・客単価UP)について1から教わり、実践した分だけたしかに売上が回復していく変化を実感。さらなるステップアップを図るべく正会員になることを決めた。

床屋から新業態サロンへ
これからは自らが影響を与える側に

顧客増加に伴い、これまでの1人体制から女性正社員1人が入社。成功した先輩経営者からのアドバイスもあり、一時期は“女性のお客様を多く取り込む”集客方針へシフトしたが、試行錯誤するうち次第にやりたいことが明確になっていった。
“男性のお客様中心で、ブランド力のあるサロンをつくりたい”当時4000円台だった理容店の客単価を上げ、サロンの価値をもっと高めたいと思案していた折に、SPCが新しく立ち上げたメンズサロンブランド『BARBER-BAR』と図らずも経営理念が合致。理容店『JEDI(ジェダイ)』はメンズサロン『BARBER-BAR』第1号店として業態を変更、内外装を刷新しリニューアルオープン。理美容業界初の新業態サロンへと生まれ変わりを果たした。

『BARBER-BAR』にとっても関川代表にとっても初めての試みである新業態メンズサロンだが、オープン後はターゲットを絞ることで効率的に新規客を獲得、客単価を上げたことでサロンのクオリティアップと売上増に成功している。
現在は、都会的な外装とサロンのブランド力を活かすべく、柔軟な発想力を持つ息子さんもサロン経営に加わり、家族一丸となってオリジナルアプリやオリジナル商品の開発など続々と展開。若い経営者たちに良い刺激と影響を与える存在となっている。

『経営者としてのマインドチェンジ』と
『スタッフの入社』がターニングポイント

40代最後の挑戦『BARBER-BAR中野』の出店は、仲間のサポートがあったからこそ“やってみよう”と踏み出す自信につながった。この心強いネットワークが背中を押したとき、ターニングポイントが訪れた。
「開業当初のひとよがりな思考では気づけなかったことが、経営者同士で意見交換を重ねることで知見と視野が広がり“経営者としてのマインド”を入れ変えることができました」
また、スタッフの入社も大きく意識を変えた。スタッフの将来に責任を持つためにはコンスタントに売上をつくる必要があり、経営戦略として新しいサービスへ挑戦し続けるというアクティブな発想へと転換することができた。
「『BARBER-BAR中野』では、つねに他にはない価値を提供することを心がけています」

大人男性のニーズに応えるメニューと
独自の技術『頭筋膜はがし』が大好評

「バイタイリティ溢れる男をつくる」というコンセプトが大人世代の高収入男性に受け入れられ、他のサロンにはない独自の技術『頭筋膜はがし』メニューが大好評。
「総合調髪」だけでない現代男性のニーズに応える独自のブランド性を確立している。

次回予約率86%
高い客単価で集客を実現

スタンダードコース11000円、新規客7700円という高単価で集客を実現。さらに次回予約率は86%、新規再来率は68%を越え、格別の顧客満足度を誇る。
あえてターゲットを絞ることで、床屋だった当時の業態では不可能だった高い水準で売上をつくることに成功している。

INTERVIEW DATA

会社名
BARBER-BAR NAKANO
代表
関川 義徳
創業
2000年6月
店舗数
1店舗
スタッフ数
4名
本社所在地
店舗と同じ
取材店舗名
BARBER-BAR NAKANO
店舗所在地
東京都中野区中央4丁目44-12 丸山ビル 1F
URL
https://barber-bar.com/