重鎮の着眼点「美容業の名語録」No.1 #水族館

  • コラム

「この人の話を聞くと、自然とこころがあったかくなる・・・。」理美容業界に長く貢献してきた経営者のこぼれ話を勝手に録音収録。コラム化することで、世のため人のために少しでも厚みのあるものを発信していこうという不定期発信コラム。理美容業界よ、永遠なれ!

水槽は社会の縮図

あなたが水族館に足を運ぶとき、まず何が目に入るだろうか。
大抵は様々な海洋生物と幻想的な非日常空間を楽しむ場所だ。
しかし一度、その水槽のなかに入ってみてほしい。
透明なガラスの内側を覗けば、魚の世界にもたしかに法則は存在するのである。

縦に大きくつくられた水槽のなかでは、魚たちがそれぞれの種類ごとに群れをなしている。鰯や鯵は上層、鯛や回遊魚は中層、ヒラメやタコは底辺を泳ぎながらもそれらは決して交わることがない。
人間社会も同じではないだろうか。

 

先日、「再生医療」を美容メニューとして提供しているサロン経営者と知り合った。
話を聞けば、医師免許を持たない経営者が医者をスタッフとして雇用し、独自の再生医療に基づいた美容メニューで他店との強力な差別化と高単価での経営を実現しているという。

美容業界の常識では到底考えられないメニューや価格設定を積極的に取り入れる姿勢を見てハッとした。
いつも同じ層との交流しかない経営者にはに辿り着くことができない斬新な「発想」と「視点」がそこにあった。

 

さて、我々はいつまでも同じ層を泳ぎ続ける鯵から脱皮して鯛や鮪になるべき時がきていると感じている。

 

自ら異なる層へ飛び込まない限り新しい情報は得られない。
次のステップへ行くために、今すべき行動とは何かを考えることが新たな層へ飛び込む羅針盤となるだろう。