2022.02.15に開催された『TP-ing Cafe』〜理美容室、2店舗目のつくりかた教えます〜の様子を動画で公開。
理美容ビューティー経営者の学びの場『TP-ing Cafe』。
毎回旬なテーマをもとに繁盛店を営むスピーカーに日々の経営の中で培った珠玉な極意を聞く。
今回のテーマは『理美容室、2店舗目のつくりかた教えます。』
さまざまな理美容経営者と「リアル」でふれあい、見て聞いて、経営についての事例を学ぶ機会。
ムービーはこちらからご覧いただけます。
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HPBのフリーワードランキング。「毎月チェックしているけど、先月どうだったっけ…。」そんな経験しか思い浮かばないので、先月からの変動幅を付け足した見やすいもの作ってみました!これを使えば、急上昇の注目ワードや、下降しているワードが一眼でわかる!それに、いざランキングを確認したいときに、もらい忘れていた。。といったことから解放されるのです。
▼資料の内容
・レディース(アプリ)の10代~50代フリーワードランキング
・メンズ(総合)の10代~50代フリーワードランキング
・各ワードごとに前月からの増減幅を記載
・各年代ごとの総評
▼このような方におすすめ
・理美容室の実店舗を運営する方
・HPBを運用中で、キーワード対策をしたい方
▼過去のフリーワードランキングはこちらから
1973年8月1日、埼玉県生まれ。大学の経営学部卒業後、大手美容室チェーン店を運営する会社に就職。1年目にマネージャー、2年目にエリアマネージャー、4年目に本部の人事担当を経た後、2001年9月に暖簾分けというかたちで独立開業し、2003年7月『株式会社FAITHFULL』を設立。現在は埼玉県内に地域密着ファミリーカジュアルサロン『Hair Studio Leaves』を5店舗運営している。
目的意識を集約し『組織化』を図る。教育のアウトソーシング化で変わる未来のサロン像。
大学の経営学部卒業後、大手美容グループに就職。チェーンストア理論を学びながら現場でイチから経験を積み通信教育にて美容師免許を取得。1年目にマネージャー、2年目にエリアマネージャー、4年目に本部の人事担当を経た後、2001年に暖簾分けというかたちで『Hair Studio Leaves』を開業し、『株式会社FAITHFULL』を設立した。「最終的には約16店舗を担当していたので本当に忙しかったです。短期間に凝縮したような経験をしていくなかで、理想のサロンをつくりたいという想いが募り、当時の経営形態や屋号を一新し、本店を買い取るかたちで独立しました」その後、2店舗目『Leaves東川口店』を出店、順調に見えたが、3店舗目『Leaves与野店』をオープンした頃に状況が変わった。
SPC出身者である前職の社長が、暖簾分けをしたオーナーたちのために定期的に経営についての勉強会を開催してくれたこともあり、2店舗で8000万円の売上を立てるほどサロンは順調だった。しかしその4年後に『Leaves与野店』をオープンするも集客に苦戦。「3店舗の総合計としては1億円の売上は達成していました。しかし、前2店舗とほぼ同じ条件にも関わらず与野店だけ売上が伸びず、その理由がどこにあるかを考えました」
ただ掲げるだけの“経営理念”になっていないか、スタッフの意識は高いか、店舗間の連携はとれているか…全体を見渡したとき、次のビジョンが見えず立ち止まった。そんな折、DMで『SPC会員ヘアサロン繁盛店見学バスツアー』なる案内を見つけ、企画への興味が湧き参加。見学した繁盛店は23坪で700万円もの売上を立てるなど、これまでの概念を打ち砕くものだった。その後、同店の代表が自店に来店し、アドバイスをもらうことに。
「本部機能と現場を分けた方がいいと具体的な話を伺いました。その後にこうも言われたんです。“バックボーンが何もない状態で1億円を売り上げる事例はなかなか見ない、SPCにはあなたの力が必要です”と」そうして2012年3月に入会、学びを得るほど自社に足りない部分を感じ、ほどなくして正会員となった。
学んだことのなかでもっとも成果をあげたのは、“教育”だ。
それまではチェーン理論に基づき、生産性と利益を重視した教育方針をとっていたが、数字を追うより以前に“人間を育てる”という部分に価値基準を置くように。
「これまでの自分のやり方が利益を追求する“算盤(ソロバン)”なら、SPCで学んだことは“論語”いわゆる道徳です。人を育てることで教える側も成長し、信頼関係が生まれます。利益よりもまず人を育てないと会社全体が成長しないんです。まさに『論語と算盤』※1ですね」2016年から新卒採用をはじめ、新人教育に造詣が深い先輩経営者とともに埼玉本部として早期育成プラグラム『PORICA』※2を構築。教育を外部で行うことで実践的なスキルのスピード習得を可能にし、店内の人間関係のトラブルが激減したことでスタッフの定着率は安定、サロン全体のクオリティアップと高水準の生産性を実現している。
※1 渋沢栄一『論語と算盤』 ※2『PORICA』詳細は後述
先輩経営者のアドバイスを受け、2014年当時の『Leaves東浦和店』1階に事務所を設立。現場と本部機能を完全に切り離したことで、会社全体の流れが変わり始めた。
まずは各店店長とチーフにそれぞれ「広報」「接客」「教育」「材料」「リペア(ケアメニューの推進)」「リクルート」の部長という役割を与える“6班制”を採用し、事務所にて“班会議”を行う。そうすることで関係性が円滑になり、情報共有や集合教育において店舗間の連携がスムーズにとれるように。また、社長が一方的に指示するトップダウンではなく、会議には店長や幹部が参加。現場の意見を吸い上げながらサロンの方向性やルールなどを話し合い、風通しの良い意見交換が可能になった。
“なぜこう決まったのか”という過程をスタッフと共有することで不信感を無くし、“会社”という捉え難い場所をひとつの組織にまとめ上げていくのだ。
本来店舗単位で発生する物事を班会議で共有し、会社全体の目的意識として集約することで一体感を生み、組織化を実現したことが成功への大きな分岐点となった。
『Hair Studio Leaves』では、早期育成プログラム『PORICA』を活用した『アシスタント育成コース』に取り組んでおり、教育のアウトソーシング化を図っている。
『PORICA』は、ウィッグにパネルに見立てた板やペーパー、ニットパネルなどを装着し、カットを含むすべての技術が練習できるトレーニングツール。既存の使用済みウィッグに装着でき、反復練習もできる。『PORICA』を利用することで、早ければ半年でデビューを叶えられる実践的なトレーニング手法だ。
外部で行う講習のため、自社の負担が減り先輩後輩間のトラブルも激減、新卒の離職率の低下にもつながり、教える側によるバラつきのない普遍的な教育と客観的評価が可能。さらに、運動科学に基づき“形のつくり方”を学ぶため、サロンワークでの提案に最短で応用できる基礎が習得できるのが最大の特徴だ。
信憑性の高い教育システムとして毎年高レベルの新人を輩出し続けている『PORICA』トレーニングの活用で、1年目の新人を早期戦力化できれば、美容師としての自立も早くなりサロンの生産力は格段にアップする。
『Hair Studio Leaves』は人間性と技術の両面から永く活躍できる人材を育んでいる。
自身の父親もまた建設会社の経営者である森田代表。質の高いサービスの提供を重んじる姿勢は、多分に影響を受けたと語る。
「自店はいわゆる“プチプラサロン”ですが、“安かろう悪かろう”ではやはり集客に限界があります。お客様のことをいちばんに考えるなら、僕は“価格は安いけれど、品質やデザインにこだわった高級店と変わらないサービスの提供”を目指して日々務めています」“スタッフの夢を叶えられる会社でありたい”という『Hair Studio Leaves』は、なくてはならないサロンとして地域に愛されながらスタッフとともに成長を続けている。
1972年9月6日、神奈川県生まれ。窪田理容美容専門学校卒業後、都立大学駅にある理容室に就職。その後、1894(明治27)年の創業から100年以上の歴史を持つ老舗『成田理髪店』に再就職。同社の倒産を機にスカイビル店舗とその歴史を継承し、2012年10月『株式会社 横濱BARBER』を設立、独立開業を果たす。現在は横浜に『理容室NARITA』『NARITA+PLUS』の2店舗を運営している。
明治から続く『老舗床屋』を継承し再建。独自ブランディングで幅広い年齢層に愛される床屋の真髄に触れる。
専門学校卒業後、都立大学駅にある理容室で4年間の修行に励んだ後、24歳で明治27年の創業から100年以上の歴史を持つ『成田理髪店』に再就職。かつては横浜駅舎にあったという老舗床屋に10年以上勤めるも、同社が倒産することとなり、自身でスカイビル店舗とその歴史を引き継ぐことを決意。
「もとはスタッフでしたが、100年続く歴史を残したいという想いから『理容室NARITA』として独立開業し、引き継がせていただきました」
急遽1ヶ月で『株式会社 横濱BARBER』を立ち上げ、ビルと交渉し、店舗を引き継いだ。そして解雇となったスタッフを再雇用し、存続の危ぶまれた老舗床屋の息を吹き返すべく、こうして豊島代表の挑戦は唐突に幕を開けた。
技術者から経営者へ転身を遂げた当初、手探りながら懸命に目の前の仕事に取り組むものの、“社長としての立ち居振る舞い”とはどうあるべきなのかを試行錯誤していた。そんなある日、理容組合のパンフレットに入っていたチラシが目に留まる。
「“とにかく前進しなければ”と思い、経営学の必要性を強く感じていたので、SPCのチラシに掲載されていた“理容室経営”のセミナーイベントにすぐ申し込みました。8月のイベントに参加して1月にはもう正会員になっていましたね」
入会してからは、神奈川本部の会議に参加。先輩経営者たちの経験談を聞く“1分間スピーチ”で経営者としての在り方や姿勢を学び、情報やノウハウはあますことなく吸収。自店に落とし込んでは実践を重ねた。
「SPCはサロンの数だけ情報がありますよね。成功しているノウハウは“トライ・アンド・エラー”でどんどんトライして自店に合うようにうまく取り入れていくんです」
いかなる情報も吸収したあとが肝心だ。豊島代表は持ち前の行動力をいかんなく発揮、右肩上がりに業績を上げ続け、その後2店舗で1億円の売上を達成。危機に瀕した理容室を軌道に載せた。
経営者交流は事例の宝庫、それをどう活用するかがもっとも重要だと話す。
「たとえば、理容室ではこれまで店販を重視してこなかったのですが、“福袋”キャンペーンのノウハウを教わってからは、毎年約400万円ほど店販売上を立てることができています」
月にムース1本売れれば良い方だという“理容室の常識”を塗り替え、美容室のような“福袋”セールスプロモーションを採用。また、先輩経営者から自社ホームページの重要性についてアドバイスを受け、オリジナリティ溢れるイメージ戦略を実践。トップページを飾るコミカルなイラストが親しみやすさを与え若い客層を獲得、集客は何倍にも増えたという。
「経営者交流には様々な“学び”がありますが、そのまま真似する必要はないんです。良いところだけを取り入れ自分のこだわりは最大限活かしながら、オリジナルに進化させていく。組織に対しても俯瞰的な視点で物事を見る。そういった自由な立ち位置を大事にしています」
先輩経営者から吸収したノウハウを自分なりに落とし込み、フレキシブルな発想で独自スタイルにアップデートしていく。歴史を重んじながらも進化を続ける『理容室NARITA』の真髄がここにある。
明治から続く『成田理髪店』の窮地を救い、店を引き継いだことで技術者から経営者へ転身。豊島代表と老舗床屋の未来は大きく変わった。
これまでの顧客を混乱させないため屋号はあえて変えず『ナリタ』のまま継承、店を立て直すため奔走することとなる。
「まずは“経営理念”を設定し、スタッフが判断に迷ってもひとつの指針に立ち帰ることができるポイントをつくりました。目的意識を共有することで、スタッフの一体感はより強くなりましたね」
経営者になってからは、自身は経営に専念。店は店長が回すよう促し、極力口を出さないように務めた。現場の自主性に任せた結果、スタッフの意識が向上し店全体で良い流れをつくれるように。他に、メニューと客単価の見直し、新しいサービスの開発やブランディングなど次々と改革を推進。そして『理容室NARITA』は見事に息を吹き返した。
起業後に入会したSPCでの具体的な助言やアドバイスがなければ今の自分はいなかったという豊島代表。現在は自身が“店舗拡大に関するセミナー”の講師を勤めるなど活躍の場を広げ、アウトプットも自身を振り返る“学び”であると語った。
『理容室NARITA』のブランディングは、豊島代表ならではのオリジナリティが光る。ホームページやポスターにはプロのイラストレーターに発注した遊び心のあるコミカルなイラストを掲載。気取らない親しみやすさが好評となり集客がアップ。また、ポップアップストアで見かけて一目惚れしたという人気ブランド『河合シャツ』とのコラボにより店の制服やクロスを共同開発し、新たなイメージへ一新。店舗でも『河合シャツ』の商品を取り扱っている。
こうした独自の取り組みが功を奏し、ネット上にある数々の『おしゃれ理容室ランキング』では『NARITA+PLUS』も含め常にランクイン。床屋でありながら、20代〜30代といった若年層の支持も集めている。
また、幅広い年齢層の誰もが“安心して通える場所”を提供するため、“素早い対応、礼儀正しい対応、きちんとした言葉遣い、自分は特別と感じられる対応”をモットーとしている。
「過不足なくお客様の“当たり前”にお応えすることを心がけています。“誰が担当しても、いつご来店されても、変わらない仕上がり”を目指し、髪を切りたいと思って出かけた人の足が自然と『理容室NARITA』へ向くような“生活の一部”になりたいですね」
今日も問題なく店が回るのは現場スタッフの力があってこそ。現時点での『理容室NARITA』の目標は“スタッフが安心して働ける環境をつくる”ことだ。
「お客様をリピートさせることはスタッフの仕事、スタッフの気持ちを裏切らないのが僕の仕事なんです。ひとりひとりに寄り添いながら後ろからそっと押し上げてあげられるようなあたたかい経営方針で、小さくても足腰の強い会社を目指しています」
老舗の看板を守りながら、独自のスタイルで成長を続ける『理容室NARITA』は、今や幅広い年齢層に愛される唯一無二の理容室へと進化を遂げた。